10月の韓国は、涼しくて過ごしやすく、街全体が秋色に染まる季節。紅葉の始まりや秋限定グルメ、野外イベントなど、見どころがいっぱいです。
夏の暑さも落ち着き、冬の寒さが本格化する前のこの時期は、観光にもショッピングにもぴったり。
この記事では、10月に韓国を訪れる方に向けて、気候や服装のポイント。秋ならではのイベント情報などをまとめてご紹介します。
10月の韓国の気温

10月の韓国は、夏の暑さがすっかり落ち着き、紅葉の始まりを感じられる秋らしい気候に包まれます。
日中は爽やかで過ごしやすく、朝晩はぐっと涼しくなるため、観光やグルメ巡りには最適な季節です。
気候が安定しているうえに空気も澄んでいて、1年の中でも最も快適と言われる時期です。
日本と同じで過ごしやすい
韓国は南北に長いため、地域によって気温差があります。10月の平均気温は以下のとおりです。
都市名 | 平均気温 | 降水量(mm) |
---|---|---|
ソウル | 14.5℃ | 51mm |
釜山 | 17.5℃ | 60mm |
仁川 | 14.2℃ | 45mm |
春川 | 13.5℃ | 40mm |
大田 | 14.8℃ | 47mm |
浦項 | 16.0℃ | 54mm |
済州島 | 19.0℃ | 68mm |
東京の10月の平均気温は18.5℃なので、韓国は東京よりも若干寒いと考えておくことをおすすめします。
ソウルは朝晩の冷え込みが感じられ、日中はカーディガンや薄手のジャケットがちょうど良い気温。
釜山や済州島などの南部はもう少し暖かく、長袖シャツ1枚でも過ごせる日が多いです。
ただし、後半に向かうほど冷え込みが強まるため、旅行の時期に応じて調整が必要です。
降水量も多くない
10月の韓国は、夏や梅雨のような蒸し暑さはなく、湿度も比較的低めです。
乾燥が気になるほどではありませんが、さらっとした空気で快適に過ごせるのが特徴です。
降水量も少なく、天気が安定しているため、晴天のもとでの街歩きや観光にぴったり。
もし紅葉を目的に訪れるなら、10月下旬〜11月上旬にかけてが見頃となるため、紅葉シーズンと合わせて計画するのもおすすめです。
10月の韓国旅行の費用目安

秋の韓国は旅行シーズンとして人気が高く、特に紅葉が始まる10月は気候も良く、多くの観光客が訪れます。
とはいえ、夏休みや年末年始と比べると混雑も控えめで、費用も工夫次第で比較的抑えることが可能です。
項目 | 費用目安(1人あたり) | 内容の補足 |
---|---|---|
航空券(往復) | 約20,000〜30,000円 | LCC利用、時期や出発地により変動 |
宿泊費(2泊) | 約10,000〜20,000円 | 2〜3つ星ホテル想定/1人あたり |
食費 | 約6,000〜9,000円 | 屋台・カフェ・1日2〜3食で想定(3日分) |
交通費(市内) | 約1,500〜2,500円 | 地下鉄・バス移動/交通カード利用 |
観光費・入場料 | 約2,000〜4,000円 | 展望台・博物館・寺院など数か所訪問の場合 |
その他(カフェ・雑費など) | 約3,000〜5,000円 | お土産・カフェ代・飲み物代など |
合計金額 | 約42,500〜70,000円 | 為替や過ごし方により上下あり |
10月の韓国航空券価格は、月の前半と後半で変動が大きくなります。
特に10月中旬以降は韓国国内でも紅葉シーズンに入るため、観光地への需要が高まり、それに伴って航空券の価格も上昇する傾向があります。
平日出発であれば、LCC(格安航空会社)を利用して往復1万5,000円〜2万5,000円前後で渡韓できることもあります
航空券を安く抑えたい場合は、旅行会社のセール情報をこまめにチェックしたり、火曜〜木曜などの平日出発にするのがコツです。
旅費を抑えるポイント
航空券はLCCを利用し、機内持ち込みのみにすることで追加料金を避けられます。
荷物が少なく済む2〜3泊の旅行であれば、受託手荷物を外してチケット代を最小限にするのがポイントです。

出発日と宿泊日を平日に設定できれば、航空券とホテルの両方を割安に手配できます。
ホテル予約については、アゴダやExpediaなどのオンライン予約サイトでキャンペーンを活用することが節約につながります。

また、紅葉が最盛期を迎える10月下旬を少し外すだけでも、旅費全体を数千円〜1万円程度安く抑えられるケースもあります。
10月に開催される韓国のおすすめイベント
10月の韓国は、空気が澄み屋外イベントを楽しむのにぴったりな季節です。
グルメフェスから伝統行事まで全国各地でさまざまな催しが開催され、街全体が秋のにぎわいに包まれます。
ソウル国際花火大会
秋のソウルを代表するイベントのひとつが、漢江(ハンガン)沿いで開催される「ソウル国際花火大会」です。
毎年10月初旬の土曜日に開かれることが多く、国内外の花火チームによる華やかな演出が夜空を彩ります。
特に汝矣島(ヨイド)を中心としたエリアでは、川辺から大迫力の花火を楽しむことができ、そのスケールはまさに韓国最大級です。
感コックの地元の人々にも非常に人気があり、早い時間から場所取りが始まるため、ゆっくり鑑賞したい場合は夕方前には現地入りしておくのが理想です。

公式観覧席が設けられる年もあるので、チケットの有無やスケジュールは事前に公式サイトやニュースで確認しておきましょう。
花火の打ち上げ時間に合わせて、屋台やライトアップされた遊歩道も楽しめるため、夕方から夜にかけての時間帯は特におすすめです。
防寒対策をしっかりして、秋の夜空に咲く花火を満喫してみてください。
項目 | 内容 |
---|---|
イベント名 | ソウル国際花火大会(서울세계불꽃축제) |
開催時期 | 毎年10月初旬の土曜日(2025年も同時期に開催予定) |
開催場所 | 漢江・汝矣島(ヨイド)周辺/63ビル付近の河川敷 |
アクセス | 地下鉄5号線「汝矣ナル駅」から徒歩10分以内 |
見どころ | 国内外の花火チームによる音楽連動花火ショー/フィナーレの大規模連発 |
入場料 | 無料(有料観覧席は事前予約制で販売される年もあり) |
所要時間 | 花火ショーは約1時間/周辺の混雑状況により前後あり |
おすすめ時間帯 | 午後3〜4時までに到着して場所取りが理想 |
備考 | 非常に混雑するため、公共交通機関の利用が推奨/レジャーシートが便利 |
ハヌル公園ススキフェスティバル
ハヌル公園ススキフェスティバル(하늘공원 억새축제)は、ソウル麻浦区にあるハヌル公園で毎年10月中旬から下旬にかけて開催される、秋の代表的な自然イベントです。
ハヌル公園は、ワールドカップ公園の一部として整備された広大な敷地を誇り、特に秋になるとススキが一面に広がる絶景スポットとして知られています。

見渡す限りのススキが、夕陽に照らされて黄金色に輝く光景はまさに圧巻。
風になびくススキの波とソウルの街並みを背景に撮る写真は、SNS映え抜群で、現地でも「カップルのデートスポット」「女子旅フォトスポット」として高い人気を集めています。
イベント期間中は、ススキがライトアップされる夜間演出や、伝統音楽・現代舞踊などの小規模な文化公演も開催されることがあり、昼と夜で異なる雰囲気を味わえるのも魅力です。
項目 | 内容 |
---|---|
イベント名 | ハヌル公園ススキフェスティバル(하늘공원 억새축제) |
開催時期 | 毎年10月中旬〜下旬 |
開催場所 | ハヌル公園(ソウル特別市 麻浦区) |
アクセス | 地下鉄6号線「ワールドカップ競技場駅」1番出口から徒歩約15分 |
見どころ | ススキ畑の散策/夕陽とのフォトスポット/夜間ライトアップ/文化公演 |
入場料 | 無料(公園入場も無料) |
所要時間 | 散策のみで約1〜2時間(写真撮影や鑑賞込みなら+1時間程度) |
おすすめ時間帯 | 夕方〜日没前後/夜のライトアップ時間帯も幻想的 |
備考 | 屋外イベントのため歩きやすい靴と防寒対策を推奨 |
10月の韓国旅行を快適に過ごすための注意点

10月の韓国は旅行に最適な季節ですが、気候や混雑の影響で思わぬ不便を感じることもあります。
特に朝晩の寒暖差や紅葉シーズン特有の混雑、そして乾燥やアレルギーへの備えは、秋旅を快適に楽しむための重要なポイントです。
秋のアレルギーや乾燥への対策
韓国の10月は空気がカラッとしていて気持ち良い一方で、乾燥による肌トラブルやのどの不調を感じる人も少なくありません。

とくに日本よりも空気が乾いているため、敏感肌の方や花粉・ほこりに敏感な体質の方は対策が必要です。
旅行中はなるべく保湿力の高いスキンケアを持参し、日中もこまめにハンドクリームやリップバームを使うようにすると乾燥による肌荒れを防ぐことができます。

また、ホテルによってはエアコンの影響で室内が乾燥しやすくなるため、夜寝る前に濡れタオルをかけるなどの簡易加湿を行うのも効果的です。
さらに、風が強い日は目や鼻が刺激を受けやすくなるため、マスクを持っておくと花粉や黄砂対策にもなります。

特に秋のソウルでは、年によっては黄砂が飛来することもあるので、肌と呼吸器の両方を守る工夫をしておくと安心です。
朝晩の冷え込み対策
10月の韓国は日中こそ過ごしやすい陽気が続きますが、朝晩になると気温が一気に下がる日も少なくありません。
日中の観光に合わせて薄着を選びがちですが、屋外でのディナーや夜景スポットを訪れる予定がある場合は、体を冷やさないように軽量のダウンやウール素材の羽織りを持参しておくと安心です。

カフェなどの室内では冷房が効いている場合もあるため、ストールやカーディガンなどの「調節できる一枚」があるととても便利です。
紅葉シーズンの混雑・予約事情
10月中旬から下旬にかけては、韓国国内でも紅葉シーズンのピークを迎えます。
この時期は週末を中心に観光地が非常に混雑し、宿泊施設や人気スポットの入場券が取りにくくなることもあります。
たとえば、雪嶽山や内蔵山などの紅葉名所は、現地の観光バスや団体ツアー客でもにぎわい、アクセス路が渋滞するケースも報告されています。
また、紅葉の見頃が週末に集中しやすいため、可能であれば平日にスケジュールを組むことで、混雑を避けながらゆっくり観光が楽しめます。
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