1月の韓国は本格的な冬の季節。
キラキラと雪が舞う幻想的な街並みや、ほっと体が温まるグルメ、年始のセールなど、冬ならではの楽しみが詰まっています。
一方で、気温はかなり低く、防寒対策や乾燥対策が欠かせません。この記事では、韓国旅行を1月に予定している方に向けて、気候・観光スポット・服装・グルメ・注意点までをまとめてご紹介します。
1月の韓国の気温
韓国の1月は、一年の中でもっとも寒さが厳しい季節です。
特に朝晩は氷点下になる日も多く、日本の冬よりも一段と冷え込む印象があります。
しかしその分、凛とした空気と雪景色が美しく、冬の風情を感じられる時期でもあります。
1月の韓国の気温と天気の特徴
都市 | 平均気温 | 降水量 | 降雪日数 |
---|---|---|---|
ソウル | −2.4℃ | 約20mm | 4〜6日 |
釜山 | 2.4℃ | 約28mm | 1〜2日 |
済州島 | 4.9℃ | 約50mm | ほぼなし |
韓国の1月は全国的に寒さが厳しく、特にソウルをはじめとする内陸部では、最低気温が−10℃を下回る日もあります。

東京の平均気温が5℃前後なので、韓国は東京よりも寒いです。
日中でも0℃前後という日が多く、冬のコートやマフラーは必須です。
晴れる日も多いですが、空気が乾燥しがちで、肌や喉が敏感な方には注意が必要です。
全体的に、冬らしい澄んだ青空とキリッとした冷たい空気に包まれるのが、1月の韓国らしさです。
降雪や乾燥にも注意
1月の韓国では、雪が降る日もあります。

特にソウルでは一晩で数センチ積もることも珍しくなく、観光中に足元が滑りやすくなることも。
防水加工された靴や滑り止めのついた靴底が安心です。
また、公共交通機関の遅延や混雑も起こりやすくなるため、時間に余裕を持ったスケジュールが大切です。
加えて、冬の韓国は非常に乾燥しています。室内も暖房がしっかり効いているため、加湿器のないホテルでは肌や喉の乾燥を感じやすいでしょう。
保湿クリームやリップクリーム、マスクなどの乾燥対策グッズを忘れずに持参するのがおすすめです。
1月の韓国旅行で必要なもの
韓国の1月は日本よりも厳しい寒さが特徴で、ソウルでは最低気温が−10℃を下回る日も珍しくありません。

パスポートやレンタルWi-Fi等基本的なもの以外で、や1月の韓国旅行で必要なものを紹介します。
防寒対策は最優先!
1月の韓国は氷点下になる日が多く、特にソウルなど内陸部では朝晩の冷え込みが厳しくなります。
また、防寒小物も忘れずに用意しましょう。マフラーやネックウォーマーで首元を温め、ニット帽や耳あてで耳をしっかりカバーすることが大切です。
手袋はスマホ対応タイプだと便利で、貼るカイロを背中やお腹に貼っておけば屋外観光も快適です。
- ヒートテックなどの防寒インナー(上下)
- 厚手のダウンジャケット(ロング丈がおすすめ)
- ニット帽・耳あて
- マフラー・ネックウォーマー
- 手袋(できれば防風・スマホ対応)
- 貼るカイロ(背中・お腹・足元用)
肌と喉を守る乾燥対策グッズ
1月の韓国は非常に乾燥しており、屋内の暖房も強力なため、肌や唇、喉の乾燥に悩まされやすくなります。
保湿クリームやハンドクリーム、リップバームなどを必ず持参しましょう。

喉のケアにはマスクが効果的です。
マスクをするだけで喉の乾燥を防ぐことができ、寒さ対策にもなります。
ホテルに加湿器がない場合は、濡らしたタオルを室内にかけるだけでも加湿効果があるのでおすすめです。
目の乾きが気になる方は、旅行用の目薬も用意しておくと安心です。
- 保湿クリーム(顔・手・体用)
- リップクリーム(複数持っておくと安心)
- マスク(喉の保湿・寒さ対策に)
- 目薬(乾燥による違和感が出やすいため)
- 携帯用加湿器 or 濡れタオル(室内用)
雪やみぞれへの備えと衛生・健康対策
天気の変化が激しい1月の韓国では、雪やみぞれが突然降ることもあります。
折りたたみ傘やレインコートがあると、急な天候にも柔軟に対応できます。

さらに、冷たい空気や乾燥によって体調を崩す可能性もあるので、風邪薬・胃腸薬・頭痛薬など、自分に合った常備薬を準備しておきましょう。
韓国でも薬局はありますが、言語の不安がある場合は日本から持っていくのが確実です。
1月の韓国旅行の値段
1月に韓国旅行を考えている方にとって、気になるのが「どれくらい費用がかかるのか?」という点ではないでしょうか。
実は1月は、タイミングを見極めれば航空券もホテルもお得になりやすく、比較的リーズナブルに旅を楽しめる穴場の時期でもあります。
1月の韓国旅行は安い
1月の韓国旅行は、年末年始(12月末〜1月初旬)を除けば、一般的に旅行需要が落ち着くオフシーズンにあたります。
そのため、航空券やホテル料金がピーク時よりも下がる傾向にあり、コスパのよい時期です。
韓国旅行の価格帯は、時期によって大きく変動します。
夏休みや秋の連休、年末年始などはハイシーズンで料金が高くなりがちですが、1月の中盤以降はそれほど混雑せず、LCCを使えば航空券が1万円台になることもあります。
ホテルも冬の閑散期価格になるため、格安旅行予約サイトを活用すればワンランク上の宿にお得に泊まれるのも嬉しいポイントです。

私が韓国旅行に予約するときは、以下の3社のどれかを利用しています。

1月の韓国旅行にかかる費用
ソウルを訪れる2泊3日のモデルケースをもとに、1月の韓国旅行でかかる平均的な費用の内訳を見ていきましょう。
項目 | 費用の目安 | 補足情報 |
---|---|---|
航空券(往復) | 15,000〜25,000円 | LCC利用、時期により変動あり |
宿泊費(2泊) | 6,000〜20,000円 | ゲストハウス〜中級ホテルまで |
食費 | 5,000〜9,000円 | 屋台・ローカル食堂・カフェ利用 |
交通費 | 1,000〜2,000円 | T-moneyカード利用の地下鉄移動 |
観光・レジャー費 | 1,000〜3,000円 | 入場料や体験系アクティビティなど |
ショッピング・雑費 | 5,000〜10,000円 | 服・コスメ・おみやげなど自由枠 |
合計の目安 | 33,000〜69,000円 | ※旅のスタイルにより前後します |
まず航空券は、LCCを利用すれば往復で15,000〜25,000円程度が相場です。
年末年始や連休を外せば、もっと安くなることもあります。
宿泊費はゲストハウスで1泊3,000〜5,000円、ビジネスホテルや3つ星クラスで7,000〜10,000円程度。

中心部から少し離れたエリアなら、よりリーズナブルに泊まれるケースもあります。
食費については、屋台やローカルな食堂を利用すれば1食500〜1,000円ほどでお腹いっぱいに。カフェやスイーツ、ちょっとした外食を含めて、1日あたり2,000〜3,000円が目安です。
航空券やホテルの価格動向と予約のタイミング
1月の韓国旅行は、年末年始を除けば比較的オフシーズンにあたりますが、旧正月(ソルラル)前後は注意が必要です。
旧正月(ソルラル)期間中は、国全体が大型連休に入り、地方への帰省ラッシュが起きたり、観光施設や飲食店が休業することもあります。
韓国国内でも帰省ラッシュや観光客の増加により、航空券・宿泊ともに価格が上昇しやすくなります。
こうした混雑時期を避けたい場合は、1月中旬〜下旬を中心に日程を組むのが理想です。

予約のタイミングとしては、1〜2ヶ月前に航空券・ホテルをおさえるのが一般的。
直前だと安くなることもありますが、人気のホテルはすぐ満室になる
1月の韓国旅行におすすめのグルメ
寒さの厳しい1月の韓国では、冷えた体を内側から温めてくれるグルメが旅の楽しみのひとつになります。
韓国はもともと食文化が豊かですが、冬にこそ味わいたい料理やスイーツ、ホットドリンクがたくさん揃っており、グルメ目的で訪れる旅行者も少なくありません。
体が温まる定番料理
寒さが身にしみる韓国の1月には、体の芯からあたたまる熱々の鍋料理が恋しくなります。特に人気が高いのが、鶏を丸ごと煮込んだ「サムゲタン」です。

高麗人参やナツメ、もち米などと一緒にじっくり煮込まれたスープは、滋養たっぷりで風邪予防にもぴったり。寒い朝に食べると、体の中からじんわりと温かさが広がります。
また、ピリ辛の豆腐鍋「スンドゥブチゲ」も外せません。とろけるような柔らかい豆腐と、海鮮や野菜が入ったスープの相性は抜群で、ごはんと一緒に食べるのが定番のスタイルです。

他にも、キムチチゲやテンジャンチゲなどのチゲ類はバリエーションが豊富で、滞在中にいろいろ試してみるのもおすすめです。
屋台や市場で楽しめる冬グルメ
韓国旅行では、街歩きをしながら屋台グルメを楽しむのも醍醐味のひとつ。
冬の屋台には、寒い時期ならではのグルメが並び、どれも手頃な価格で気軽に楽しめるのが魅力です。
中でも定番なのが、アツアツの「おでん(オムク)」です。魚のすり身で作った練り物が出汁で煮込まれ、紙コップに入れて提供されるスタイルが一般的。
出汁は自由におかわりできることも多く、体がしっかり温まります。

また、甘いもの好きにはたまらない「ホットク」も冬の人気メニュー。
もちもちの生地の中に黒糖やナッツ、シナモンが入っており、表面は香ばしく中はとろけるような食感です。
明洞や広蔵市場などの屋台で焼きたてをぜひ味わってみてください。
カフェ文化も充実!冬限定スイーツやホットドリンク
近年の韓国はおしゃれなカフェが街のあちこちにあり、カフェ巡りを楽しみに訪れる旅行者も多いです。

たとえば、韓国では冬になると「さつまいもラテ」や「黒ごまラテ」など、身体にやさしい素材を使ったホットドリンクが登場します。

ほんのり甘くて香ばしい味わいが特徴で、寒い日には心まで癒されるような一杯です。
スイーツでは、焼きたての「パンケーキ系トースト」や「インジョルミ(きなこ餅)パフェ」など、韓国らしさを感じられる冬メニューが揃っています。
カフェによっては冬限定の装飾やカップデザインも楽しめるので、写真映えを狙う方にもおすすめです。
1月の韓国旅行のおすすめ観光スポット
冬の韓国には、他の季節には出会えない特別な景色や体験がたくさんあります。
寒さを少し我慢すれば、心に残るような美しい瞬間に出会えるのが1月の韓国旅行の魅力です。
雪景色が美しい観光地
1月の韓国では、雪が降るタイミングに運が合えば、まるで絵本のような風景に出会うことができます
特におすすめなのが、首都ソウルにある「景福宮(キョンボックン)」です。
白い雪に包まれた伝統建築は息をのむ美しさで、赤や緑の宮殿の色彩が雪に映える様子はまさに絶景。伝統衣装「韓服(ハンボク)」をレンタルして記念撮影を楽しむ観光客も多く、冬ならではのフォトジェニックな体験が叶います。
同じくソウルの「北村韓屋村(プッチョンハノクマウル)」も、雪景色が似合う人気スポットです。
石畳の坂道と瓦屋根の韓屋(ハノク)が並ぶ街並みに雪が積もると、静かで幻想的な雰囲気が広がります。
朝の時間帯は人も少なく、雪が踏みしめられていない状態で散策できることもあるので、早起きして訪れてみるのもおすすめです。
1月に人気のアクティビティ
韓国の冬といえば、雪遊びも外せません。
1月はスキーやスノーボードのベストシーズンで、ソウル近郊にも初心者から上級者まで楽しめるスキー場が点在しています。
代表的なスポットとしては、「ヨンピョンスキーリゾート」や「ヴィバルディパーク スキー場」などがあり、日本からの日帰りツアーも豊富に組まれています。
スキーが初めての方でも、レンタルや講習が整っているので安心して体験できますし、ナイトスキーや雪上チューブなど、ウィンタースポーツ以外の楽しみも充実しています。
また、冷えた体をじんわり温めてくれる「温泉」も冬にぴったりのアクティビティです。
韓国には天然温泉は多くありませんが、チムジルバン(韓国式サウナ)を含む温浴施設はとても充実しており、ソウル市内にも「SPAREX」といった人気施設があります。
観光の合間に立ち寄れば、旅の疲れも癒やされます。
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